Shopifyの会計連携アプリを比較する(2026年9月版)

App Storeで「会計」を検索すると1,577個のアプリが出てきますが、日本の会計ソフトに売上を流せるものはごく一部です。ここでは対応している会計ソフト・料金体系・過去分の取込期間・記帳前の確認という軸で、選択肢を整理します。

最終更新: 2026年9月13日 / 掲載情報の確認日: 2026年9月13日

先にお伝えします。この記事を書いているツナギメは、比較対象のひとつである「仕訳ブリッジ」の開発元です。公平に読んでいただくため、各アプリの数値はすべてShopify App Storeの掲載情報から引用し、確認日を明記しました。当社アプリのレビュー実績が現時点で0件であることも、表にそのまま載せています。

まず絞り込むのは「どの会計ソフトを使っているか」

会計カテゴリーのアプリが多く見えるのは、QuickBooks OnlineやXeroなど海外の会計ソフト向けが大半を占めているからです。日本の事業者が使うfreee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計に対応するものとなると、候補は一気に減ります。

実際、App Storeで「マネーフォワード」と検索して表示されるアプリは8個です(2026年9月13日時点)。最初の絞り込みは機能ではなく、使っている会計ソフトで行うのが早道です。

選択肢は大きく3タイプ

1. API連携型(freee/マネーフォワード)

会計ソフトのAPIを通じて、アプリが直接、仕訳や取引を作成します。人が触らない分だけ速く、件数が多いほど効きます。一方で「気づいたら違う内容で記帳されていた」が起こり得るので、記帳前に中身を確認できるか、記帳後に取り消せるかが重要になります。

2. CSV出力型(弥生など)

アプリは仕訳の形のCSVを出すところまでを担当し、会計ソフトへの取り込みは人が行います。弥生会計には他社アプリが仕訳を書き込める公開APIが見当たらないため(2026年9月時点・当社調べ)、弥生の場合は基本的にこの方式です。手数はかかりますが、取り込む前に中身を確認できます。

3. 海外会計ソフト向け(QuickBooks Online・Xero)

A2XやLink My Booksのように、レビュー件数も評価も高い定番アプリがあります。ただし連携先はQuickBooks Online・Xero・NetSuiteなどで、freee・マネーフォワード・弥生には対応していません(各アプリの掲載情報より、2026年9月13日時点)。日本の会計ソフトで申告する事業者の選択肢にはなりません。

一覧(2026年9月13日時点の掲載情報)

アプリ連携先の会計ソフトと方式掲載されている料金評価(件数)
仕訳ブリッジ(当社) freee・マネーフォワード(API連携)/弥生(CSV出力) 無料プランあり、$19.99・$39.99(月)。従量課金なし 0.0(0件)
かんたんfreee会計データ連携 freee会計(API連携) $14〜$99(月・4プラン)。上限超過は1件ごと従量課金 3.0(11件)
CSVダウンロード 会計・配送向けのCSV出力(マネーフォワードなど) 無料インストール 5.0(6件)
A2X/Link My Books QuickBooks Online・Xero など(API連携)。日本の会計ソフトは対象外 無料体験あり/月額$21から 5.0(360件)/4.8(43件)

出典: Shopify App Storeの各アプリ掲載ページ(2026年9月13日確認)。料金・評価は変わります。最新の内容は各ページでご確認ください。

比較するときに見る5つの軸

1. 月額だけでなく「件数超過の従量課金」を見る

連携アプリは記帳件数に上限があることが多く、超過分が1件いくらで課金される設計もあります。かんたんfreee会計データ連携の場合、ライト$14/月は月50件超で1件$0.3、ベーシック$29/月は月200件超で1件$0.15、アドバンスド$49/月は月600件超で1件$0.05と掲載されています。セール月に注文が跳ねる店では、月額の比較だけだと実際の請求額とずれます。

2. 過去分をどこまで遡れるか

導入するのはたいてい期の途中なので、「入れた月から」ではなく「遡って記帳したい」場面が最初に来ます。プランによって過去1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月と差があり、遡れる範囲が足りないと最初の数ヶ月は手入力が残ります。導入前に、いつまで遡る必要があるかを先に決めておくと選びやすくなります。

3. 書き込む前に中身を見られるか、あとで取り消せるか

自動連携は、正しく動いているうちは何も考えなくて済みますが、設定が違っていた場合は間違った仕訳が自動で積み上がります。確認するポイントは2つです。記帳する前に借方・貸方・税区分を確認できるか。そして記帳後に、会計ソフト側の仕訳ごと取り消せるか。CSV型は、取り込んだあとは会計ソフト側で手作業で消すことになります。

4. 税率別(10%/8%/対象外)に分けられるか

食品や定期便を扱う店では、1注文に10%と軽減8%が混ざります。合計金額だけを渡す方式だと、消費税の集計をあとから人がやり直すことになります。詳しくは軽減税率8%が混ざる注文の仕訳にまとめました。

5. 返金の扱い

返金を「課税売上のマイナス」として計上するか、返還の税区分(対価の返還等)で計上するかは、消費税の集計に影響します。返品が一定数ある店では、ここが後工程の手間を左右します。

タイプ別に、向いている人

こういう店向いている方式
月の注文が数十件、弥生会計を使っているCSV出力型。月1回まとめて取り込む運用で足ります
freee会計で、注文が月数百件以上API連携型。ただし件数上限と超過課金を先に確認
マネーフォワード クラウド会計を使っている選択肢が少ない領域です。マネーフォワード連携のガイドにまとめました
QuickBooks Online・Xeroで記帳しているA2X/Link My Booksなど、レビュー実績の厚い定番アプリ

ここに書いたのは、アプリを選ぶときの形式面の整理です。勘定科目や税区分の選び方そのものは税務判断にあたるため、顧問税理士にご確認ください。

当社の「仕訳ブリッジ」の位置づけ

正直に書くと、2026年9月時点でレビューは0件、実績はこれからのアプリです。実績で選ぶなら他の選択肢のほうが安心材料は多いと思います。そのうえで、当社が設計上こだわった点は次の3つです。

  • freeeとマネーフォワードの両方に対応(弥生は仕訳インポート形式のCSV出力)
  • 記帳プレビュー・取消・照合。書き込む前に借方・貸方・税区分まで確認でき、記帳後は会計ソフト側の仕訳ごと取り消せます。自動記帳はご自身でONにするまで動きません
  • 件数超過の従量課金なし。プランごとの上限までという設計です

無料プランでも、記帳前のプレビューと税率別の仕訳は確認できます。まず自分の注文がどんな仕訳になるかを見てから判断していただくのが確実です。

よくある質問

会計カテゴリーにアプリがたくさんあるのに、選べるものが少ないのはなぜですか

Shopify App Storeで「会計」を検索すると1,577個が表示されますが(2026年9月13日時点)、その多くはQuickBooks OnlineやXeroなど海外の会計ソフト向けです。日本のfreee・マネーフォワード クラウド・弥生に対応するアプリは、検索結果のごく一部にとどまります。

月額料金だけで比べてよいですか

記帳件数の上限と、上限を超えたときの従量課金の有無も合わせて見てください。たとえば「かんたんfreee会計データ連携」は、ライトプラン$14/月で月50件を超えると1件あたり$0.3、ベーシックプラン$29/月で月200件を超えると1件あたり$0.15の超過料金が発生すると掲載されています(2026年9月13日時点)。注文数が月によって動く店では、月額だけの比較は実際の支払額とずれます。

弥生会計を使っています。自動連携できるアプリはありますか

弥生会計には、他社アプリが仕訳を書き込める公開APIが見当たりません(2026年9月時点・当社調べ)。そのため弥生の場合は、仕訳インポート形式のCSVを出力して取り込む方式になります。弥生会計への取り込み方にまとめました。