Shopifyの掛売り・締め請求アプリを比較する(2026年9月版)

App Storeで「掛売り」と検索すると、上位に並ぶのは卸売価格を出し分けるアプリです。請求書をまとめて出し、入金を管理するアプリは、その下に数本あるだけです。ここでは請求と回収を扱うアプリに絞って、何ができるかと料金を並べました。

最終更新: 2026年9月23日 / 掲載情報の確認日: 2026年9月23日

先にお伝えします。この記事を書いているツナギメは、比較対象のひとつである「掛売り請求 ツナギメ」の開発元です。公平に読んでいただくため、各アプリの内容はすべてShopify App Storeの掲載ページに書かれていることだけを使い、掲載ページで確認できなかった機能は「できない」ではなく「記載なし」としています。当社アプリのレビューが現時点で0件であることも、そのまま載せています。

「掛売り」のアプリは4つのタイプに分かれる

  • 締め請求型:締め日で注文をまとめて合算請求書を出す(掛売り請求 ツナギメ、ツキジメ、まるっと請求書)
  • 回収・督促型:支払条件付きの注文を追って、遅れた取引先に督促する(Mevale)
  • 与信・卸売アカウント型:卸売の申請を受けて、取引先ごとの与信枠を管理する(CreditGate)
  • 決済代行の連携アプリ:与信と回収を外部サービスに任せ、請求の依頼をShopifyから送る(NP掛け払い 請求書発行依頼アプリ)

検索上位に出る卸売価格・B2B割引のアプリ(卸価格の表示、まとめ買い割引、卸売ページのロックなど)は、どの値段で売るかを扱うもので、売ったあとの請求と回収は対象外です。この記事では扱いません。

機能の比較(2026年9月23日時点の掲載情報)

アプリ締め日で合算した請求書入金・督促会計ソフトへ与信表示言語
掛売り請求 ツナギメ(当社) 取引先ごとの締め日で合計請求書。適格請求書、税率別内訳、前月からの繰越 入金の消込、売掛残高・期日超過の一覧。銀行の入出金明細CSVを名義カナで突合(スタンダード以上) freee・マネーフォワード(API連携、スタンダード以上) 与信超過を一覧で確認 日本語
ツキジメ 得意先ごとの締め日(末日・25日・20日・15日・任意の日)で合算請求書PDF。適格請求書、8%/10%の区分 入金状況の記録、支払期限超過の確認 売掛残高のCSV書き出し 記載なし 日本語
まるっと請求書 Proプランで月末締め合算請求書(Shopifyの会社・店舗で絞り込み、店舗別小計) 記載なし freee・弥生・マネーフォワード向けの仕訳CSV(Pro) 記載なし 日本語
Mevale 記載なし 4段階の督促メール、売掛金エイジング(期日内/1〜30日/31〜60日/60日以上) 記載なし 記載なし 英語(日本語の直接サポートなし)
CreditGate 記載なし 与信枠の使用状況を注文と入金のたびに更新 記載なし 取引先ごとの与信枠、上限超過フラグ、卸売の申請フォームと承認 英語(日本語の直接サポートなし)
NP掛け払い 請求書発行依頼アプリ 請求書の発行はNP掛け払い側 請求状況・審査状況の確認(回収はNP掛け払い側) 記載なし NP掛け払いの審査 日本語

まるっと請求書は、請求書のほかに納品書・領収書・見積書の発行、お客様による領収書のセルフ発行、配送伝票CSVの出力も掲載しています。帳票全般をまとめたい店向けの性格が強いアプリです。

料金と実績(2026年9月23日時点の掲載情報)

アプリ料金(月額・USD)無料体験評価(件数)公開日
掛売り請求 ツナギメ(当社)フリー(取引先3社・月5通)/$29(20社)/$69(60社)/$149(300社)60日0.0(0件)2026年9月17日
ツキジメFree/Pro $9.9914日0.0(0件)2026年8月18日
まるっと請求書Free(月5件)/Basic $9.99/Pro $19.997日5.0(1件)2026年4月30日
Mevale$29(未払い請求書25件)/$79(200件)/$199(無制限)14日0.0(0件)2026年7月15日
CreditGate無料/$19.99/$99/$199/$299/$4997日0.0(0件)2026年9月22日
NP掛け払い 請求書発行依頼アプリ無料(NP掛け払いの契約と手数料が別途必要)0.0(0件)2022年11月25日

出典: Shopify App Storeの各アプリ掲載ページ(2026年9月23日確認)。料金・機能・評価は変わります。最新の内容は各ページでご確認ください。ツキジメの無料プランの条件(得意先3社・月5通)は同アプリの公式サイトの記載です。

目立つのは、どのアプリもまだレビューがほとんどないことです。NP掛け払いの連携アプリ(2022年公開)を除けば、いずれも2026年に公開されたばかりで、実績で選べる段階にありません。無料プランや無料体験で、自店の実際の注文を取り込んで確かめるのが確実です。

選ぶときに見る5つの軸

1. 取引先ごとに条件が違うか

取引先によって20日締め・月末締め、翌月末払い・翌月20日払いと条件が分かれているなら、締め日と支払条件を取引先ごとに持てるかを最初に確認します。全取引先が同じ条件なら、この点はあまり差になりません。

2. 注文と取引先をどう結び付けるか

ShopifyのB2B(会社)で取引先を管理しているか、通常の顧客として注文を受けているかで、合うアプリが変わります。どの注文を請求対象にするかの判定を間違えると、請求漏れや二重請求になります。デモや無料プランで、自店の注文が正しく取引先に紐付くかを必ず確かめてください。

3. 会計ソフトへどう渡すか

APIで直接記帳するのか、CSVを出して取り込むのか。件数が多いほどAPI連携の手間の差が効きますが、CSVなら取り込む前に中身を確認できます。会計ソフトへの渡し方の違いはShopifyの会計連携アプリを比較するでも整理しています。

4. 入金後にどこまで面倒を見るか

入金を「済」にするだけか、振込額と請求額が合わないとき(振込手数料の差引、まとめ入金)に消し込めるか、遅れた取引先に督促できるか。請求書を出すところより、入金消込のほうが手間になっている店は多いはずです。

5. 料金が何で増えるか

料金が上がる基準は、取引先の数(ツナギメ)、未払い請求書の件数(Mevale)、使える機能の範囲(まるっと請求書・ツキジメ)とアプリによって違います。無料プランには、発行件数や取引先数の上限を設けているアプリが多くあります。締め日に件数が集中しても止まらないかという点も含めて、自店の取引先数と請求件数で当てはめてみてください。

当社アプリが合わないケース

  • 取引先が2〜3社で月に数通:無料プランや手作業で十分なことが多い
  • 領収書のセルフ発行や配送伝票CSVが主な目的:帳票全般を扱うアプリのほうが合う
  • 卸売の申請受付と承認の仕組みがほしい:与信・卸売アカウント型のアプリが合う
  • 与信と回収そのものを外に出したい:決済代行が合う(NP掛け払いか、自社の掛売りか

ここに書いたのは掲載情報にもとづくアプリの整理であり、特定のアプリの品質を保証・評価するものではありません。税務上の処理については顧問税理士にご確認ください。掲載内容に誤りがあればお問い合わせからお知らせください。確認のうえ訂正します。

掛売り請求 ツナギメについて

当社のアプリは、締め請求から入金消込、会計ソフトへの計上までを一つの流れで扱うことを目指しています。

  • ShopifyのB2B(会社)でも、通常の顧客を取引先として登録しても使える
  • 取引先ごとの締め日と支払条件、適格請求書の発行とPDFの控え、メール送付
  • 返品・キャンセルは赤伝として次の締めに繰り入れ、発行済みの請求書は書き換えない
  • 入金の消込、売掛残高・期日超過・与信超過の一覧、督促メール
  • freee会計・マネーフォワード クラウド会計への売掛金の計上(スタンダードプラン以上)

よくある質問

App Storeで「掛売り」と検索すると卸価格のアプリが上位に出ます。どれを選べばよいですか

上位に出る卸売価格・B2B割引のアプリは、卸向けの価格を出し分けるためのものです。締め日で注文をまとめて請求書を出し、入金を管理する機能とは別物です。請求と回収の手間を減らしたいなら、合算請求書・入金管理を扱うアプリから選びます。

月末締めの合算請求書を出せるShopifyアプリはどれですか

2026年9月23日時点の掲載情報で、締め日で注文をまとめた合算請求書の発行を明記しているのは、掛売り請求 ツナギメ、ツキジメ、まるっと請求書(Proプラン)です。対象となる注文の紐付け方や、入金後の処理、会計ソフトへの渡し方がそれぞれ異なります。

取引先が数社しかない場合もアプリは必要ですか

取引先が2〜3社で月に数通なら、無料プランや手作業でも十分回ることが多いです。取引先ごとに締め日や支払条件が違う、入金の消込に時間がかかる、会計ソフトへの転記が重い、のどれかが出てきた時点で検討するのが目安です。