Shopifyで法人の請求書払いを受け付ける3つの方法(2026年版)

法人の取引先は、クレジットカードではなく請求書払いを求めてくることがほとんどです。Shopifyでこれを受け付ける方法は、大きく3つあります。どれを選ぶかで、受け付けたあとに自社に残る仕事の量が変わります。

最終更新: 2026年9月23日 / Shopifyヘルプの確認日: 2026年9月23日

3つの方法の全体像

方法向いているストア支払期限代金が回収できないとき
1. Shopify B2Bの決済条件取引先を「会社」として登録できる注文ごと(Net 7〜90、フルフィルメント時など)自社の損失
2. 手動の決済方法(銀行振込など)B2Bを設定していない、取引先が少ない自社で決めて案内する自社の損失
3. 決済代行サービス与信と回収を外に出したいサービスの規定によるサービス側が保証(NP掛け払いの場合)

1. Shopify B2Bの決済条件

取引先を「会社」として登録し、会社のロケーションごとに決済条件を割り当てる方法です。Shopifyのヘルプでは、次のように説明されています。

  • Shopify B2Bはすべてのプランで利用できる
  • 決済条件は Net 7・15・30・45・60・90、またはフルフィルメント時決済から割り当てる
  • 下書き注文から請求書を送って支払いを回収できる
  • Shopify Flowで、支払期日に支払いリマインダーを送れる
  • 取引先は注文に注文書(PO)番号を付けられる

一方で、お客様固有のデポジットと、B2B注文の一部決済(複数回に分けた支払いの記録)はShopify Plusプランのみとされています。

決済条件だけでは足りない場面

決済条件は注文ごとの支払期限です。月に10件注文が入れば、10件それぞれに期限が付きます。日本の卸でよくある「月末締め・翌月末払い」は、1か月分を1枚の請求書にまとめて、締め日から支払期限を数える取引条件なので、決済条件の設定だけでは再現できません。詳しくはShopify B2Bで月末締めの合算請求書を出すで整理しています。

2. 手動の決済方法(銀行振込など)

B2Bを設定していないストアでも、手動の決済方法を有効にすれば後払いの注文を受け付けられます。ヘルプの説明をまとめると次のとおりです。

  • 管理画面の[設定]>[決済]から、推奨される手動の決済方法(銀行振込など)を有効にするか、カスタム決済方法を作る
  • 「銀行振込」「代引き (COD)」など一部の名前はShopifyが予約しているため、カスタム決済方法には使えない。「請求書払い(法人のお客様)」のような独自の名前を付ける
  • 手動決済の注文は保留中(未払い)として入り、入金を確認したら注文を支払い済みにする
  • 手動決済では、外部サービスの取引手数料は請求されない

気をつける2点

全員に表示される。有効にした手動の決済方法は、そのままでは一般のお客様のチェックアウトにも出ます。法人だけに出したい場合は、決済方法を条件で出し分ける仕組み(ShopifyのPayment Customization Function API、またはそれを使ったアプリ)が要ります。

誰でも後払いで注文できてしまう。与信の判断をしないまま後払いを開くことになります。取引を始める前に取引先を確認し、請求書払いを使える相手を限定する運用とセットにしてください。

3. 決済代行サービス

与信審査・請求書発行・代金回収を外部のサービスに任せる方法です。ここではShopify App Storeで連携アプリを確認できたNP掛け払いを例にします。

  • 「NP掛け払い 請求書発行依頼アプリ」がShopify App Storeに掲載されている(無料、2022年11月公開)
  • 掲載ページによると、利用にはこのアプリとは別に、NP掛け払いの決済アプリのインストールが必要
  • フルフィルメントと同時に請求書の発行依頼を送り、請求状況をアプリで確認できる

サービスとの契約と審査が前提で、費用は請求額に対する手数料と固定費です。自社で掛売りを持つ場合と費用・リスクを比べた記事はNP掛け払いか、自社の掛売りかです。

受け付けたあとに残る仕事

請求書払いは、注文を受けたところで終わりではありません。むしろ手間の大半はそのあとに来ます。

仕事方法1・2(自社で持つ)方法3(決済代行)
締め日で注文をまとめる自社サービスの仕組みに従う
請求書(適格請求書)の発行・送付自社サービス側
入金の確認と請求書への消込自社サービス側
支払いが遅れた取引先への督促自社サービス側
会計ソフトへの記帳自社自社(サービスからの入金・手数料の記帳)

方法1・2を選ぶなら、締め・請求・消込をどう回すかを先に決めておくと、取引先が増えたときに崩れません。つまずきやすい箇所は次の記事にまとめています。

ここに書いたのは決済方法の設定と運用の整理であり、税務・法務の判断ではありません。自社の処理については顧問税理士にご確認ください。Shopifyの機能とプランごとの提供範囲は変わることがあります。最新の内容はShopifyヘルプセンターでご確認ください。

アプリでの扱い

私たちが開発している 掛売り請求 ツナギメ(Shopifyアプリ)は、方法1・2で受けた注文の締め・請求・消込を扱います。

  • 方法1:B2Bの会社を取引先として取り込み、決済条件付きの注文を締め日ごとに1通の合計請求書へまとめる
  • 方法2:通常の顧客を取引先として登録し(1件ずつ追加するか、顧客タグでまとめて取り込む)、未決済の注文を請求対象にする。オンラインで決済済みの注文は二重請求を避けるため除外
  • 取引先ごとの締め日と支払条件(翌月末払いなど)、適格請求書の発行とPDFの控え、メール送付
  • 入金の消込、売掛残高・期日超過の一覧、督促メール

フリープランは取引先3社・月5通まで無料です。

よくある質問

Shopify B2BはShopify Plusでないと使えませんか

Shopifyのヘルプ(2026年9月23日確認)では、Shopify B2Bはすべてのプランで利用できると説明されています。ただし、お客様固有のデポジットやB2B注文の一部決済など、一部の機能はShopify Plusプランのみです。

B2Bを使わずに請求書払いを受け付けられますか

手動の決済方法(銀行振込や、独自の名前を付けたカスタム決済方法)を有効にすれば、注文は未払いの状態で入り、入金を確認してから支払い済みにできます。ただしそのままでは一般のお客様にも表示されるため、法人だけに出す工夫が要ります。

決済条件(Net 30)を設定すれば、月末締めの請求書も出せますか

決済条件は注文ごとの支払期限を決める機能です。1か月分の注文を1枚の請求書にまとめ、締め日を起点に支払期限を計算する機能としてはヘルプに書かれていません。月末締めで1枚にまとめる運用なら、合算する仕組みが別に要ります。

出典: Shopifyヘルプセンター「ShopifyのB2B機能の概要」「手動の決済方法」、Shopify App Store「NP掛け払い 請求書発行依頼アプリ」掲載ページ(いずれも2026年9月23日確認)。